酸化を軽減する素材と、その評価方法

このサイトでは、16年間、電池からサプリメントまで材料の開発を行ってきた研究者が科学に基づいてサプリメントの基礎知識を書いていきます。
第２回目は、ミトコンドリアを活性化させるとどのようなメリットがあるか書かせてもらいましたが第3回目は、ミトコンドリアと妊活にかんして書こうと思いましたが、気になる論文を見つけ食事やサプリメントで何を注意すれば妊活に良い食事は何か、サプリメントは何か？を考えたいと思います。

※2020年2月21日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2022年4月21日に再度公開しました。

妊活に必要な成分に関してより詳しくは下記のURLに記載しています。

妊活に必要な栄養素と妊活サプリメントの効果について

特に妊活に必要な葉酸に関してより詳しくは下記のURLに記載しています。

https://nacs-supplement.jp/supple_blog/6007/

初めに何が精子の質に影響をしているのか？

色々な文献を見ていくと、精子の質の向上に影響しているのは、酸化度(酸化ストレス)が上げられています。
*酸化度(酸化ストレス)：体の酸化とは、酸素が体内の細胞や組織などに結びつき、ダメージが蓄積していくことです。

酸化度(酸化ストレス)を下げることに関してより詳しくは下記のURLに記載しています。

https://nacs-supplement.jp/supple_blog/5693/

酸化度を上げないために、どのような食品やサプリメントを摂取すれば良いか、また、簡易的に食品素材の測定を行い酸化度の低い食品素材はどのようなものが良いか書いていきます。

酸化度を軽減する素材の評価方法

酸化還元電位(ORP)

酸化還元電位とは、酸化とは物質が電子を失う過程をいい、還元とは物質が電子を得る過程をいいますが、この反応は、可逆的に発生します。酸化還元系の溶液に侵されない白金電極と比較電極をいれると、電極の表面と溶液の間に電位が発生します。これを酸化還元電位(ＯＲＰ)といいます。
酸化還元(ＯＲＰ)は、公式は省きますが、酸化物と還元物の比により定まるので、比が一定であれば濃度に関係なく数字=０、酸化物の比率が高いとプラス側、還元物の比率が高いとマイナス側に電位が変動していきます。

サプリメントの組み合わせ方によって酸化還元電位がさがります。より詳しくは下記のURLに実際の組み合わせた結果が記載しています。

https://nacs-supplement.jp/supple_blog/5450/

ｐＨ

ｐＨが高いと(アルカリ性)、還元電位は、マイナスに働きますが高すぎると摂取できません。ｐＨ値も考慮して次の話を行っていきます。

各食品素材の酸化還元電位(ＯＲＰ)

酸化還元電位(ＯＲＰ)を下げるには？

血液の正常の値は+250ｍＶ以下であり、この数値以上であれば「酸化」(老化・病気)、以下であれば「還元」(若返り・健康)という基準があります。血液のＯＲＰは、-200～＋250ｍＶです。電位の範囲は、酸化物質の酸素(Ｏ)は、最大で＋820ｍＶ、還元物質の水素(Ｈ)は最大で-420ｍＶになります。
抗酸化物質のビタミンＣは酸化還元電位が340ｍＶ、レモンが170ｍＶということは、摂取しても大きく変化しないと考えられる。野菜や果物は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ性を示すミネラルがあるためＯＲＰが低いと考えられます。
結論として、ミネラル類を含むｐＨ７(中性付近)の食品がおすすめとなります。

ビタミンとミネラルを同時に摂取する重要性についてより詳しくは下記のURLに記載しています。

https://nacs-supplement.jp/supple_blog/4937/

まとめ

今回は、簡単に酸化還元電位についての説明と食品の酸化還元電位の数値に関して説明させて頂きました。次回は、サプリメント素材のデータもありますのでそのデータを元にお話させて頂きます。
次回までに下記のサイトにどのような数値になるか記載されているデータがありますので見ていただければと思います。

参照サイト
https://nacs-supplement.jp/e-ten/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000047106.html