こんにちは。株式会社NACSです。第4回目は、酸化還元電位とサプリメントの原料について書いていきます。
酸化還元電位に関しては、第3回目で書かせてもらいましたが実際にサプリメントの原料がどのくらいの酸化還元電位の数値か?組合せ方について書いていきます。
※2020年2月21日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2022年4月21日に再度公開しました。
サプリメント原料の酸化還元電位の数値
最初に測定方法によって数値は変わります。下記の数値は、同じ条件にて測定しました。
原料 | 酸化還元電位(mV) |
---|---|
ビタミンC | +143 |
貝殻未焼成カルシウム(アルカリ性) | -43 |
野菜発酵エキス末 A | +246 |
野菜発酵エキス末 B | +225 |
赤ワインエキス末 | +156 |
シジミエキス末 | +46 |
ビタミンC(別品) | +111 |
マルチビタミン | +136 |
シトルリン | +71 |
マカ粉末 | +31 |
高麗人参粉末 | +35 |
αリポ酸 | +43 |
コレウスフォルスコリンエキス末 | +146 |
大豆イソフラボン | +118 |
どのサプリメント原料も+250mV以下なので酸化度とうい視点から考えると低く良い原料と考えられます。
サプリメントの組み合わせ方によって酸化還元電位は下がるか?
サプリメントの成分や配合によって酸化還元電は下がるか?第3回目で書いた酸化度(酸化還元電位)が下がると精子の質が上がる話をしましたが妊活サプリメントの既存製品にて測定を行ってみました。科学としてどの成分が多いと酸化還元電が低くなるか考察していきます。
記の表に5種類のサプリメント数値を載せます。(製品名は書きません。)
同条件にて測定しています。
製品 | 酸化還元電位(mV) |
---|---|
妊活サプリメント A | -67mV |
妊活サプリメント B | -60mV |
妊活サプリメント C | -187mV |
妊活サプリメント D | +14mV |
妊活サプリメント E | +121mV |
妊活サプリメントE以外は、どれもカルシウムなどのミネラル類が入っていて、数値が低い結果となりました。
C>B≧A>D>E
カルシウム量もそれほど変わりはありません。
そこで、なぜ数値の差になったかというと、ここではビタミン類や抗酸化物質の量によってこの数値は下がります。例えばサプリメントに入っているカルシウムのほとんどは、水に溶けにくいです。カルシウムはある一定量は胃酸に溶けますが胃酸の量を使いきると溶けません。
食後の胃酸が分泌している時(食後)に妊活サプリメントを飲むと効果は上がります。
結果として、カルシウムを含むミネラル類とビタミン類、抗酸化物質が多いかバランスが取れているサプリメントが効果あると考えらます。
妊活以外のサプリメントの酸化還元電位の数値は下記のURLに記載しています。
まとめ
妊活サプリメントを選ぶ時は、カルシウムを含むミネラル類とビタミン類のバランスが重要と考えられます。カルシウムが多すぎても吸収されない、ビタミン類が多くても効果が発揮しないと考えられます。胃酸の溶ける量とビタミン類、抗酸化物質を考慮して目安として1日あたりカルシウム250㎎以上の表示がおすすめです。
因みに弊社で開発した原材料を使用したサプリメントでも測定をしてみました。
CELLAでの酸化還元単位 → -394mV(pH=7)
おそらく下がった理由は、カルシウムを含むミネラル類とビタミン類、抗酸化物質のバランスが良かったため低い数値となったと考えられます。
ミネラル類とビタミン類の吸収性に関してより詳しくは下記のURLに記載しています。
また、このサプリメントに還元型E-TEN(酸化還元電位=-195mV)という原料が効果を発揮したと考えられます。
還元型E-TEN配合サプリメント
CELLA(チェッラ)
株式会社ナックスが開発した還元型E-TEN配合のCELLA(チェッラ)。還元型E-TENは、見慣れない成分ですが、ミネラルとビタミンの両方の力が備わった成分です。その他にもマカエキス末、赤ワインエキス末、コエンザイムQ10などの成分が入っています。