こんにちは。サプリメントの製造・販売をしている株式会社ナックスです。
今回は、ミネラルサプリメントの栄養機能表示について書いていきます。通常の食生活を行うことが難しいため、1日に必要な栄養成分を摂れない場合に、その補給・補完のために利用してもう食品がサプリメントとなります。前回はビタミン類の栄養機能表示と表示例について書いていきましたが、今回は、ミネラル類について書いていきます。
前回のビタミン類の栄養機能表示、表示例について詳しくは下記のURLに記載しています。
栄養機能食品とは?
前回のビタミンの栄養機能表示にて書かせて頂きましたが、もう一度おさらいとして書かせていただきます。栄養機能食品とは、特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示するものをいいます。対象食品は消費者に販売される容器包装に入れられた一般食品及び一般生鮮食品です。
栄養機能食品として販売するためには、一日当たりの摂取目安量に含まれる当該栄養成分量が、定められた上・下限値の範囲内にある必要があるほか、基準で定められた当該栄養成分の機能だけではなく注意喚起表示等も表示する必要があります。
また、栄養機能食品は個別の許可申請を行う必要がない自己申告制度となっています。注意点として、特定保健用食品、栄養機能食品及び機能性表示食品以外の食品に、食品の持つ効果や機能を表示することができません。
ミネラル6成分の摂取目安量 (上限値・下限値)
ミネラルの中で機能の表示をすることができる栄養成分は、6種類あります。表示できる成分は、亜鉛、カリウム、カルシウム、鉄、銅、マグネシウムとなります。
亜鉛
亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。
上限値 | 15㎎ |
下限値 | 2.64㎎ |
カリウム
カリウムは、正常な血圧を保つのに必要な栄養素です。
上限値 | 2800㎎ |
下限値 | 840㎎ |
カルシウム
カルシウムは、骨や歯の形成に必要な要素です。
上限値 | 600㎎ |
下限値 | 204㎎ |
鉄
鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。
上限値 | 10㎎ |
下限値 | 2.04㎎ |
銅
銅は、赤血球の形成を助ける栄養素です。多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素です。
上限値 | 6㎎ |
下限値 | 0.27㎎ |
マグネシウム
マグネシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。
上限値 | 300㎎ |
下限値 | 96㎎ |
ミネラルの栄養機能食品として注意喚起表示について
6成分のミネラルの栄養機能表示を書きましたが、注意喚起表示も必要となります。各ミネラル成分の注意喚起表示は下記となります。
亜鉛に必要な注意喚起表示
亜鉛(本品)は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。摂りすぎは、銅の吸収を阻害するおそれがありますので、過剰摂取にならないように注意してください。1日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は亜鉛(本品)の摂取を避けてください。
カリウムに必要な注意喚起表示
カリウム(本品)は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。腎機能が低下している方はカリウム(本品)の摂取は避けてください。
カルシウムに必要な注意喚起表示
カルシム(本品)は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
鉄に必要な注意喚起表示
鉄(本品)は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
銅に必要な注意喚起表示
銅(本品)は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は銅(本品)の摂取を避けてください。
マグネシウムに必要な注意喚起表示
マグネシウム(本品)は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります。1日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児はマグネシウム(本品)の摂取を避けてください。
還元型E- TEN配合サプリメントCELLA(チェッラ)を使用してサプリメント企画・OEMのための表示例
弊社製品を例に栄養機能表示と注意喚起表示の参考例を書かせていただきます。
商品名 | CELLA(チェッラ) |
名称 | 貝殻未焼成カルシウム含有食品 |
原材料名 | デキストリン(国内製造)、亜鉛酵母、鉄含有酵母、赤ワインエキス末、マカエキス末、酵母エキス末、アムラエキス末、コエンザイムQ10、貝殻未焼成カルシウム、HPMC、ビタミンC、ステアリン酸カルシウム、ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビタミンB1、ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンB2、葉酸、ビタミンD、ビタミンB12 |
内容量 | 120粒 |
1日の摂取量 | 4カプセル |
今回、還元型E- TEN配合サプリメントCELLA(チェッラ)は、亜鉛、カルシウム、鉄の成分が含まれています。
亜鉛(8.4㎎配合)
亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。
カルシウム(230㎎配合)
カルシウムは、骨や歯の形成に必要な要素です。
鉄(8.4㎎配合)
鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。
栄養成分表示
4粒(1.72g)当たり
エネルギー:4.71kcal たんぱく質:0.12g 脂質:0.06g 炭水化物:0.93g 食塩相当量:0.007g
1日当たりの摂取目安量
1日当たり4粒を目安に水またはぬるま湯でお召し上がりください。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを
注意事項
「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。」
「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。妊娠3か月以内又は妊娠を希望する女性は過剰摂取にならないよう注意してください。」
「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。本品は、胎児の正常な発育に寄与する栄養素ですが、多量摂取により胎児の発育がよくなるものではありません。」
というように長きにわたって表示例を書きましたが、表裏に表示する場合これだけ量となります。
表示するときは、製品として何を一番摂取して欲しいのかピックアップして表示しなければなりません。
まとめ
あくまでもサプリメントは、栄養成分の補給・補完の食品です。一番大切なことは、バランスよく食べることです。その他にも体を動かしたり、ストレスをためない、十分に休むなどといったことも大切です。現在、生活環境が変わりなかなか上手く行かないのは、現状です。少しでも意識して生活改善していただければと思います。