こんにちは。サプリメントの製造・販売をしている株式会社ナックスです。
前回は、2種類の既存サプリメントを使用して還元型E-TENによって既存サプリメントの機能性が向上するかをNAD+試験にて行いました。今回は、酸化還元電位測定を用いて違う視点の測定を行い、2種類の既存サプリメントの機能性向上について検討を行いました。
まず、還元型E-TENとは、「人は、呼吸で酸素を取り込み、食べ物を食べて栄養素(特に電子)を体内に取り入れ、酸化還元反応(電子のやり取り)することによってエネルギーを獲得しています。」
そこでエネルギーを効率よく獲得するために電子が必要と考え安心・安全な素材で電子を供給する「還元型E-TEN」を開発しました。
還元型E-TENの製品案内は、下記の通りURLに記載しています。
2種類のサプリメントの成分の説明
ここでは、2種類のサプリメントを1つ目はA、2つ目はBとして説明していきます。
- A: マルチビタミン・ミネラルベースに多種多様なエキス末を配合しているサプリメント
- B: 滋養強壮ベースのサプリメント(若干のミネラル)
*詳細に関しては、お問い合わせ頂ければご説明させて頂きます。
Aは、多種多様のエキス末を200種類以上、ミネラルもカルシウム、亜鉛、鉄等を豊富に含んでいます。
Bに関しては、1種類の主成分と亜鉛、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、など数種類を含むサプリメントとなります。
酸化還元電位について
酸化還元電位とは、酸化とは物質が電子を失う過程をいい、還元とは物質が電子を得る過程をいいますが、この反応は、可逆的に発生します。酸化還元系の溶液に侵されない白金電極と比較電極をいれると、電極の表面と溶液の間に電位が発生します。これを酸化還元電位(ORP)といいます。
酸化還元(ORP)は、公式は省きますが、酸化物と還元物の比により定まるので、比が一定であれば濃度に関係なく数字=0、酸化物の比率が高いとプラス側、還元物の比率が高いとマイナス側に電位が変動していきます。
もう少し簡単に書きますと、プラス(+)で大きくなれば酸化力が強く、マイナス(―)で大きくなれば還元力が強くなります。
下記の図から酸化力が強いのが悪い食品となり、還元力が強いのが良い食品ということがわかります。
+200mV以下から還元力のある食品や飲料となります。
下の図も食品類で分けた時の酸化還元電位の数値となります。
2種類の既存サプリメントの酸化還元電位と還元型E-TENの測定について
下記の結果が2種類の既存サプリメントの酸化還元電位の測定結果と還元型E-TENを配合した時の測定結果となります。
Aサプリメントの3時間後の酸化還元電位は、-60ⅿVの結果となります。還元型E-TEN配合を加えることによってすぐに還元方向に向かい3時間後でも還元の数値を維持しています。Lアスコルビン酸(ビタミンC)も図からわかるように大きな数値の変化が見られませんでした。還元型E-TENを配合することによりすぐに還元方向に傾き、3時間後も還元性がある結果となります。このことによりAサプリメントの機能性、吸収性の向上させる効果が期待できます。同様にBサプリメントの測定結果を下記の図に示します。
Bサプリメントの3時間後の酸化還元電位は、140ⅿVの結果となります。Aサプリメントと比べても還元力が期待できないサプリメントとなります。しかし還元型E-TENを加えることにより直ぐに還元方向に向かい3時間後でも還元の数値を維持しています。還元型E-TENを配合することによりすぐに還元方向に傾き、3時間後も還元性がある結果となります。このことによりBサプリメントの機能性、吸収性の向上の効果が期待できます。
この結果に関しての詳細に関しては、下記の問い合わせフォームからご連絡頂きますと成分等の開示をさせて頂きます。
酸化型コエンザイムQ10と還元型E-TENによる酸化還元電位について
追加で酸化型コンエンザイムQ10に還元型E-TENを配合した酸化還元電位の変化について下記の通りになります。今回、酸化型コエンザイムQ10は、脂溶性のため下記の記載方法にて測定を行いました。
- 酸化型コエンザイムQ10 1gにオイル20g、精製水 80g、界面活性剤 微量
- 酸化型コエンザイムQ10 0.9g 還元型E-TEN0.1g(10%)にオイル20g、精製水80g、界面活性剤 微量
- 酸化型コエンザイムQ10 0.8g 還元型E-TEN0.2g(20%)にオイル20g、精製水80g、界面活性剤 微量
- 酸化型コエンザイムQ10 0.7g 還元型E-TEN0.3g(30%)にオイル20g、精製水80g、界面活性剤 微量
測定結果
下記の表に各種類の1時間後の酸化還元電位測定結果を示します。
品名 | 1時間後酸化還元電位(mV) |
---|---|
1.酸化型コエンザイムQ10 100% + 還元型E-TEN 添加無し | 92 |
2.酸化型コエンザイムQ10 90% + 還元型E-TEN 10%配合 | -25 |
3.酸化型コエンザイムQ10 80% + 還元型E-TEN 20%配合 | -36 |
4.酸化型コエンザイムQ10 70% + 還元型E-TEN 30%配合 | -59 |
上記の結果より還元型E-TENを配合することにより酸化還元電位が下がることにより原料の効果が期待できることがわかります。
まとめ
今回、酸化還元電位の試験結果より還元型E-TENは、単独で摂取すること以外にも既存サプリメントと同時に摂取することにより吸収率や即効性等の効果が期待できる結果となりました。
サプリメントの単独の素材、既存サプリメントに還元型E-TENを配合することにより、機能性を向上させることができる原料だとわかる結果となりました。
還元型E-TENを用いた健康食品・サプリメントの企画・OEMも行っていますのでお気軽にお問い合わせください。
還元型E-TENに関してより詳しくは、下記のURLに記載しています。