こんにちは。株式会社NACSです。第8回目は、今までと全く違いますが、炭・活性炭配合のサプリメントについて書かせて頂きます。私は、16年間、今も炭素材料の研究開発を行っています。そこで炭・活性炭に関して詳しくご説明させていただきます。炭・活性炭サプリメントのメリット、デメリットを書いていきます。
炭と活性炭の違いについて
炭は、原料が木やヤシの殻などの有機物(詳しくいうと元素が炭素が入っているもの)であれば炭になります。それらの原料を蒸し焼き(無酸素状況下で熱をかける500℃以上)にすると炭ができます。さらに1000℃以上に熱をかけると備長炭ができます(焼鳥屋さんとかで使われる炭)。活性炭は、炭を賦活(水蒸気や薬品で炭に穴をあける工程)して活性炭になります。
炭に穴をあけるということは、その穴が悪い臭いや悪い物質を吸い取る(吸着)ことができます。穴があいた炭を活性炭といいます。ということは、吸い取る力は、炭より活性炭のほうが能力が高いです。一般的に炭は、悪いものを吸着する能力はゼロではありませんがかなり低いです。
炭の吸着力について
炭は、穴がほとんどあいていないので、ほとんど吸着力がありません。なぜ油が吸収するのか?化学的に言うと吸着ではなく、吸収です。吸収する理由は、炭にする時の温度が影響しています。低い温度で焼くと表面に官能基と呼ばれるものが多く存在すると油の吸収力があがります。また、炭にする原料によっても官能基の量が変わります。
炭は、吸着より官能基による吸収です。
活性炭の吸着力について
活性炭は、炭に穴をあけたものなので、吸着能力があります、慢性腎不全患者の消化管内で尿毒症毒素およびその前駆体(元となる物質)を吸着し、便とともに排泄されることにより、食欲不振、口臭、吐き気、かゆみなどの尿毒症症状を改善するとともに、透析導入を遅らせ
る活性炭があります。これは、医薬品用で活性炭の吸着せせる穴をコントロールして製造している活性炭なので、サプリメントで使用しているものとは全然違います。
活性炭は、吸着能力の異なるものが多々あるので気をつけてください、実際、悪いものを吸着するということは、良いものも吸着していまします。飲みすぎには注意です。
また、飲みすぎると水分を吸着するので便秘の恐れもあります。
木質系活性炭とヤシ殻系活性炭について
簡単に両方の活性炭は、どのようなものを吸着するかご紹介させていただきます。
ヤシ殻系活性炭は、小さい穴が多い活性炭です。専門的に言いますと分子量(物質の大きさを示す指標)が小さい物質の吸着に適しています。例えば胆汁酸、糖化物質の吸着に適しています。
木質系活性炭は、分子量の大きい物質の吸着に適しています。腹痛、腸内の異常発酵による毒素の吸着に適しています。東南アジア諸国では、腹痛時にこの活性炭を飲むことが文化になっています。簡単に物性値を載せます。
ヤシ殻系活性炭
分析項目 | 品質 |
メチレンブルー(ml/g) | 180以上 |
ヨウ素吸着性能(㎎/g) | 1000以上 |
pH値 | – |
乾燥減量(%) | 7%以下 |
篩残分(目開き75μm) % | 10以下 |
木質系活性炭
分析項目 | 品質 |
メチレンブルー(ml/g) | 150以上 |
ヨウ素吸着性能(㎎/g) | 900以上 |
pH値 | 4~11 |
乾燥減量(%) | 5%以下 |
篩残分(目開き75μm) % | 10以下 |
まとめ
炭・活性炭のサプリメントを否定して書いているわけではありません。活性炭の効果を書かせてもらいました。目的に応じて飲んでいただければと思います。メリットもあれば飲みすぎるとデメリットもあります。それを注意して摂取していただければと思います。
こちらにも活性炭について記載しています。
参照https://nacs-supplement.jp/f-material/
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