こんにちは。株式会社NACSです。第6回目は、5回目の出てきたビタミンとミネラルの関係についてお話します。
よく、ビタミンとミネラルを同時に摂取すると吸収効率が上がるとよく聞きますが、化学なりにここで書いていこうと思います。
※2020年2月21日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2022年4月21日に再度公開しました。
ビタミンとミネラルの化学反応について その1
まず、最初にサプリメントの原料として使用するミネラルは水に溶けにくい原料が多いです。
例えば、貝殻未焼成カルシウム 溶解度(原料が水に溶ける量のこと)は、0.0015g/100mlです。本当にごくわずかな量となります。胃酸に溶かした場合(空腹時)でも貝殻未焼成カルシウムを250㎎溶けます。溶けて腸内でカルシウムイオンとして吸収されていきます。
そこにビタミン類(ビタミン類は酸性)と一緒に飲むとより貝殻未焼成カルシウムが溶けます。
これは、中学の化学で学ぶ、中和反応が成立します。
貝殻未焼成カルシウム(アルカリ性) + ビタミン類(酸性) → カルシウムイオン化
このように貝殻未焼成カルシウムは、カルシウムイオン、他にもマグネシウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンも同じことが言えます。
一緒に飲むことによって化学的にミネラル類がビタミンによってイオン化され、より吸収効率が上がることが言えます。
ビタミンとミネラルの化学反応について その2
今度は逆の視点でビタミンから考えた場合どのような反応が起きるのか?ミネラルの場合は、簡単に言うとビタミンがあるとミネラルがイオン化しやすくなる。
ビタミン類の場合は、ミネラルが抗酸化作用を促す働きがあると考えられます。
例えばビタミンCを水に溶かした時、時間が経つにつれ水が徐々に変色(黄色)します。同じようにビタミンCの水溶液にミネラルを含む原料を入れることによって急速に変色します。変色するということは、抗酸化作用を促していると考えられます。
一緒に飲ことによってミネラルの吸収と抗酸化作用が起こり体内で効果を発揮すると考えられます。
ビタミンCについてより詳しくは下記のURLに記載しています。
ビタミンとミネラルの反応(簡単な実験)
ビーカー試験でNAD+の反応を用いて確認をしてみました。
- NAD+水溶液
- NADH水溶液
- ビタミンC水溶液
- ビタミンC水溶液+重曹水溶液
この4種類の水溶液を用いて実験を行いました。下記の反応式がなり立てば還元反応(抗酸化作用)が確認できます。
NAD+ + ビタミンC → NADH ?
NAD+ + ビタミンC + 重曹 → NADH?
結果を下記の図に示します。
A:NAD+ + ビタミンC + 重曹 → NADH(赤の線) 抗酸化作用が起きている。
B:NAD+ + ビタミンC → NADHに変化していない(青の線) ビタミンCだけでは抗酸化作用が弱いと考えられます。
ビタミン類とミネラルを同時に飲めばミトコンドリアの餌になる?
前回の書かせて頂いた内容が下記の通りになります。NAD+からNADHに反応すればミトコンドリア餌になる。
NAD+ + 2e- + H+ ↔ NADH
体内でこのような反応が起きています。これを繰り返して人(ミトコンドリア)は活動しています。
上記のように、 ビタミン類とミネラルを同時に摂取することによってミトコンドリアの餌になります。
ミトコンドリア活性化及び上記の反応に関してより詳しくは下記のURLに記載しています。
ビタミン類、抗酸化物質とミネラルを同時に摂取する重要性について書きました。
組み合わせ方に注意してサプリメントを摂取していただければと思います。
まとめ
最後にサプリをたくさん摂取したとしても、健康的な食事には代えられません。あくまでも健康的な生活を送ることを主軸にして、自分に足りない成分をサプリメントで補足してください。
今度は、各抗酸化作用の能力に関してお話します。
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